ドラミングアドバイス(43):ひずみトーン、クリーントーン、ゴーストトーンの「タッチ」

■STEP1 グリップ

「グリップでタッチが変わるので、サウンドも変わる」と多くのドラマーが言いますが、なぜサウンドが変わるのかをきちんと理解していますか?
もしくは理解していたとしても、それを曲中で「常に変える」という発想がありますか?(1拍の中でさえ変える事は可能です。)

グリップでタッチが変わるのは、スティックと指の接触面積が変わるからなのですよ!
打面ヒットの瞬間に、スティックに触れている「指の接触面積」を多くすると、スティック自体の剛性が上がるため、アタックの立ち上がりが鋭くなって音が締まり、ピッチも高い音になります。
逆に「接触面積」を少なくするほど、スティック剛性が下がるため、音の立ち上がりが鈍くなり、ピッチも低くなります。

これは「ひと言レッスン第16回」で説明した内容ですが、これを読んで実際に試して頂けたでしょうか?

実はジェフ・ポーカロの、ドワンドワン(ドロンドロン?)した遠近感のあるタムのフィルインや、ハイハット、ライドシンバル等での遠近感あふれる表現は、「アクセント理論」で片付けられるものではないのです。
あの独特な遠近感ある表現のほとんどは、スティックの「剛性コントロール」によるものなのですよ!

またピーター・アースキンの一種あぶない感じの、緊張感あふれるドラミングも、アクセントと言うより、「スティック剛性コントロール」あってのものなのです。
フィリー・ジョー・ジョーンズや、全盛期のトニー・ウィリアムス、シェリー・マンの演奏ニュアンス表現も、日本国内のアクセント理論を使ったものではなく、「スティックの剛性コントロール」による所が大きいのです。

彼らは単に叩く強さだけではなく、「スティックの剛性」までもコントロールすることで、あの遠近感のある(ウネリのある)ダイナミクスを可能としているのです!

ですから、彼らのような超一流ドラマー達の、ウネリある表現力豊かなダイナミクスコントロールは、エレドラ等では絶対再現できないのです。

※ちなみに、デイヴ・ウェックルも「スティックが振動することによってドラムが振動する」と、自身の教則ビデオの中で言っています。


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